熊本地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
皆さまの安全と、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。
ゴールデンウィークに入りました。
皆様はどのようにお過ごしになられますか?
旅行へ出かけたり、気になっていた家の整理をしたり、日ごろ出来ないことに
チャレンジされる方もいらっしゃることでしょう。
からだも気持ちもリフレッシュされた今月は、『笑う門には福きたる』とも言われる
「笑顔の効力」についてお送りします。
研修の場でこのように参加者に質問すると、「一瞬で決めているかな?」「3~4秒くらいかな...」
「1分くらいは相手を見てから決める...」など答えはいろいろです。
最近では、「好き嫌いのレベル」の第一印象は4秒~7秒説が一般的だと言われています。
そして、その後、数分で「優しそう」「明るそう」または「事務的で冷たそう」「無愛想だな」など
と印象の善し悪しのレッテルを貼って患者様は印象に刻み込みます。
病院の玄関から総合受付に近寄り、「おはようございます」と受付のスタッフが挨拶し、
待合の椅子に座る頃には、すでに患者様の意識に中にはあなたの第一印象とともに
病院全体の評価が確定されていると言えるのではないでしょうか。
お訊きすると、圧倒的に多い答えの順からあげていくと、「笑顔」「優しい表情」
「言葉遣い」や「話し方」などが出てきます。
「あの人はすこし冷たそうに感じる」という印象の人でも「話せばとても親しみのある人」と
いう場合もあるかと思います。
しかし、この「冷たそう」という第一印象を最初に相手が受け取ってしまうと、それを覆すためには「温かみのある動作」
「思いやりが伝わる言動」「爽やな表情」など、いくつも表現し、伝えようと努力を重ねなくては、相手の潜在意識に
いったん取り込まれた「冷たそう」という印象を打ち消し、上書きすことは難しくなります。
これはとても効率的だとは言えませんよね。
特に、初診時には「明るい笑顔」でお迎えし、当院を選んでくださってありがとうという気持ちを込めた挨拶があれば、
患者様からの好印象を得ることができ、ここに来てよかったという安心感により、その後の先生の治療もスムーズに
行われるでしょう。つまり、最初の出会いの瞬間の印象をよくすることに欠かせないのが「笑顔」なのです。
この笑顔の「効用」は、患者様の満足、そして安心を与え病院全体の好評価につながるという良い循環の連鎖に
なっていきます。
ぜひ明日から、あなたご自身がサービスを受けた時に、相手の何を見て、または聞いた時に、どのように感じ、
そしてそれはどれくらいの時間で決めているか考えてみてはいかがでしょうか?
「薄笑い」や「大笑い」という違いがあるように、口の開け方、前歯の見え方によって、
以下のように笑顔には5つのステップがあります。
三分咲き
「モナリザの微笑」「雰囲気笑」と言われるように、唇を横に少し引っ張る感じの形
五分咲き
「上品な式典用笑顔」前歯がかすかに見える程度に口元をほころばせる形
七分咲き
「サービス産業の笑顔」口角をきゅっと引き上げ歯を見せるようにします。
目元には愛嬌が現れ、親近感を感じさせる「親睦の笑顔」
八分咲き
「感謝の笑顔」「喜びの笑顔」前歯がほとんど見え、
目の下の筋肉が押しあがり、笑が浮かびます。
満開
「開放の笑顔」気持ちをオープンにして思い切り笑うので、身体中の筋肉が大きく躍動します。
職務時間内には満開の笑顔は控え、仲間内やアフター5に使ってください。
そして、医療サービスを提供するプロフェッショナル集団の一人として、
あなたが病院内において、「いつでも・どこでも・どなたにも」見せる
必要があるのが、「七分咲き」「八分咲き」の笑顔です。
病院のスタッフ一人ひとりが、あなたにしかできない
世界にひとつだけの笑顔の花を咲かせて行きましょう。
そして残念なことに、筋肉は使わないと緩んで行きます。
例えば身体の緩んだ筋肉を引き締めたいと思ったならば、
スポーツジムなどに行き、少し重いウェイト(負荷)をかけて
トレーニングをするでしょう。
つまり、日頃から意識して、笑顔を作らなければ、その顔の筋力は衰えていき、
自分では笑顔でいるつもりでも、相手には「暗い」「自信なさげ」、
もっとも避けたいのが不機嫌ではないのに相手に「不機嫌」に映ってしまう表情になっていることでしょう。
次回は、簡単に、毎日、数分で笑顔美人(美男)になれる
筋力トレーニングならぬ、笑顔(表情筋)の鍛え方をお伝えしたいと思います。
誰にも・いつでも好印象を与える「笑顔」を無意識に作れるようになり、
お仕事だけでなく、あなたの人生のよりよい人間関係の第一歩となる
「笑顔づくり」の情報をお届けします。
16.05.01(日)村田 小百合 カテゴリ:スタッフブログ